12B4A全段差動アンプ(10 改修と完成

なんだか微妙だったクロストークの向上を狙って信号線の取り回しを変えてみました。
Cross Talk
今回はWaveSpectraで測定。
反対側のチャンネルに1V(8Ω)を出力させて、測定側は入力をショート。おおよそ-80dBくらい確保できているのでオッケーかな。

前回うまく測れなかった歪率特性は、アマチュア向けレコーディングカードあったよなあと押し入れを漁るとM-audioのDELTA66が出てきた。これで入出力してやるとバッチリ!
disRk.jpg
Rch
disLk.jpg
Lch
3%歪みがだいたい2W程度、最低歪みは0.04%くらいかな?

筐体内温度
_DSF2823.jpg
室温:28.0℃
あっ!スイッチ周りの加工の際の傷が!
_DSF2821.jpg
電源部整流ダイオード~直後のケミコン付近:44.5℃(+16.5℃)
筐体内で一番熱で悲鳴を上げそうな整流直後のケミコン付近の温度を測定。ケミコンはすべて105℃品で組んでいるのでこのくらいなら大丈夫かな?

雑音特性
Rnois.jpg
Rch
Lnois.jpg
Lch
数値が良すぎるからなにか測定ミスしていそう。
ぺるけさんのサイトのトランジスタ式ミニワッター改修記事の中に、歪率特性から雑音を読み解く方法が載っていたのでこれを当てはめてみます。歪率の右下がりの小信号部分に注目して、Lchの1kHz歪率特性の測定の時、0.118Vでは率が0.15365、0.296Vで0.06298でした。(測定時の実測値読み)つまり、
0.118V×0.15365%=0.000181V=181μV
0.296V×0.06298%=0.000186V=186μV
これが残留雑音ということになります。Rchの1kHzでもほぼ同じ180μVくらいです。このアンプでは歪率の右下がりは周波数によってばらつきが生じているので周波数によって残留雑音が増えるとも言えそうです。ところでなぜこの領域で周波数によるばらつきが生じるのだろう?

さらにクロストークについてまで考えるとまず、雑音である180μVは1Vに対して-74.86dBほどになります。クロストークの周波数に依存しない領域であるグラフの水平な部分、例えば1kHzの値はL→Rが-78.42dB、その反対が-83.35dBですから・・・あれ?クロストークのほうが数字が低いなあ?どこか測定ミスしていそうですね。


底板は穴あけが億劫になってしまったのでパンチングメタルに補強材で済ませました。
思った以上にカソード抵抗が発熱するので排熱穴を増してみたりして完成です。
_DSF2827.jpg
小さい出力管に大きなトランスだと何が主役かわからないのでトランスはすべて筐体内に隠してみたら、これはこれで筐体が分厚くて野暮ったいような。

_DSF2826.jpg
ハラワタの一部
電源部は20Pラグで組みました。
あれやこれやと設計していくうちに初段周りはユニバーサル基板で、出力段は縦ラグで間に合わせることにしました。完成してから初段もラグで良かったなーと思ったり思わなかったり。しかしながらおかげで初段の2SK117はエポキシ接着剤で直に熱結合していますので多少は熱による安定性を確保できた?かな?
ケースはタカチのPOSシリーズ。トランス端子部のクリアランスは純正シャーシ板に金属スペーサーを噛ませて嵩上げしてあります。天板と底板はフリーにしてあるので板さえ外せば中身にアクセス可能にしました。欲張って蓋を開けずにバランス調整する設計もしたけどなんだかうまくないのでそれはボツ。あまりいじりすぎても調整トリマーが消耗するのでこのくらいでいいのかも。
負帰還素子周りはとっかえひっかえしたのでなんだか汚いね。
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